書簡体小説

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     最近、ホーンブロワーシリーズを読みきった悲しみで、次の本を選べていなかったのだが、イギリスつながりで、ブラム・ストーカーのドラキュラを読み始めた。
     
     いわゆる、書簡体や日記体の小説は読み慣れていなかったので、序盤こそ違和感があったが、慣れるとなんとも言えない面白さがある。
     
     一人称視点の小説では、視点のキャラを換えるのは、ある種のご法度であるし、三人称視点の小説では、あまり各人の心理描写を濃厚にしすぎるとごちゃごちゃしてくる。
     
     だが、往復書簡や日記を次々と読んでいく形になっているドラキュラでは、それぞれのキャラクタの心情や、全く違う場所での出来事が分かるので、登場人物たちには分からない関連性や事情などを神の視点で愉しむことができる点が面白い。
     
     一つ、惜しむらくは、私がドラキュラという存在について予備知識を持っていた点である。
     吸血鬼なんて、当たり前すぎるほどに当たり前なコンテンツになってしまったので、誰だって心臓に杭を打つと死ぬとか、十字架が苦手とか、ニンニクが苦手とか知っている訳である。

     だがきっと、ブラム・ストーカーがこの小説を発表した当初、吸血鬼なんてものについて、詳しい知識を持っている人は、ほんのひとにぎりだった筈である。
     
     キャラが貧血を起こしている状態で、今の我々は「はいはい吸血吸血」という感じになるが、当時の人はアレコレ悩みながら読んでいたに違いない。
     
     吸血鬼という予備知識無しで読んだら、もっと不可思議でスリルある作品なのではないかと思うのである。
     まあ、ムリな話だが。
     
     当たり前すぎて当たり前な事しか言えないのだが、面白いのでオススメの一冊である。
     
     なんていうか・・・オススメするのが恥ずかしいが・・・
     
     まだ、全然途中ですが、ミナ・ハーカーが無事でありますよう!
     父と子と聖霊の御名においてお祈り申し上げます。
     
     えいめんっ
     

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